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観光観光

2017.12.31

昔ながらの小樽を楽しむ
花園銀座と魅惑の路地裏散歩

writer : 石田 美恵

初めて訪れた旅先で、昔ながらの商店街を発見したり、何かありそうな路地を見つけたりすると、なんだかワクワクしませんか? そこに自分も住んでいるような、ちょっと不思議なうれしい気分。小樽のまちで、そんな気分を味わうのにぴったりなのが「花園地区」です。

なかでも、昔ながらのお店が並ぶ「花園銀座商店街」は、八百屋さんにお団子屋さん、靴屋さん、呉服店などのほか、喫茶店や寿司店、中華料理やジンギスカンなど飲食店もたくさんあり、フラリとお散歩するのに楽しい場所です。
「花園地区」
小さな路地を曲がってみると、道が迷路のように入り組んでいて、無数の居酒屋が軒を連ねるディープなエリアに突入。小さなスナックや飲み屋さんがぎっしりと並び、まるで昭和の映画の舞台のような味わいです。
どこか懐かしく、しっとりと味わい深い花園
どこか懐かしく、しっとりと味わい深い花園。よそ行きではない、普段着のまちにふれる小さな旅に、ブラリでかけてみませんか。

にぎわいのまちの歴史を刻む「花銀」

「花園銀座商店街」、通称「花銀」は、JR小樽駅から歩いて約15分。海に向かって右手、札幌方面へ、いくつかの商店街を抜けていくと到着します。
「花園」の名は、かつて北前船の商売でつながっていた京都から、「銀座」の名前は東京からついたといわれています。花園銀座は、京都と東京のミックスなんですね。
通称「花銀」
西側の入口は「寿司屋通り」に面し、観光客の姿も多いのですが、商店街のなかに入ると、圧倒的に地元の人が多くなってきます。このあたり一帯はかつて小樽随一の繁華街で、古くから続いているお店もたくさんあります。
西側の入口「寿司屋通り」
入ってすぐに見えてくる「新倉屋」は、1896(明治28)年創業の和菓子店。その名も「花園だんご」が名物です。
JRの高架線路
もう少し進むと、JRの高架線路があります。この高架橋は1964(昭和39)年にできたもので、以前は「開かずの踏切」だったんですって。
稲荷大明神様
高架の手前を左に曲がると、ラーメン屋さんの向こうに赤い鳥居が。まわりの商店の人たちから「お稲荷さん」と親しまれる稲荷大明神様、可愛いお社ですね。花園散歩のはじめに、お参りしていきましょう。

小樽っ子になった気分で、花銀散歩を楽しもう

商店街のなかほどには、小樽名物「かま栄」の本店もあります。「かま栄」は、1905(明治38)年創業のかまぼこ屋さん。かまぼこをパンで包んで揚げた「パンロール」が人気で、大泉洋さんがテレビで紹介したことでも有名です。本店には、常時70種類に近い商品が勢ぞろいしているので、どれを買おうか迷ってしまいます。
小樽名物「かま栄」
本店だけの限定販売、「ちぎり揚」(300g、648円)も人気商品。カニの身と玉ネギが入り、ほんのり甘くてご飯にぴったり。午前中に売り切れてしまうことも多いそうですよ。
限定販売、「ちぎり揚」
「本店は、長年来てくださるお客さんがとくに多いんです」と店長の仙石さん。地元で愛されているんですね。
1928(昭和3)年創業、小樽初の洋菓子店「米華堂」も、そんなお店の一つです。
小樽初の洋菓子店「米華堂」
三代目の八木浩司さんが作るケーキはどれも優しい味わいで、看板商品のアップルパイ(240円)は毎日食べに来るご近所さんもいるとか。
看板商品のアップルパイ
じつはこのアップルパイ、小樽のとなりまち余市に住んでいた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝さんの妻、リタさんも好物だったんですって。そう聞くと、ますますおいしく感じられますね。

ディープな路地裏も魅力満載!

「花銀」の周囲は細い通りや路地が入り組んでいて、まるで迷路のようです。通りや路地には、「宵待ち通り」、「スパル通り」、「はしご通り」など、それぞれ素敵な呼び名がついています。
「宵待ち通り」
日が暮れはじめると、たくさんの看板に灯りがともり、しみじみした魅惑の時間に。
たくさんの看板に灯りがともる夕暮れ
あちこちに名物居酒屋があるので、歩き回って探してみるのも楽しいですよ。ぽつんとただずむ「はつ花」は、太田和彦さんや吉田類さんも訪れたおでんの名店。寿司屋通りにも近い「いろり庵」は、新鮮な魚介を文字通り囲炉裏で焼いて食べさせてくれるお店です。
ぽつんとただずむ「はつ花」

看板の数だけ、数多くの物語に満ち満ちた花園エリア。くんくんと鼻を効かせて、お気に入りの店を発掘してみるのもいいですね。
数多くの物語に満ち満ちた花園エリア

店の人との尽きないおしゃべりも、花園の夜のお楽しみ

JR高架橋のそばにある「嵐山新地」にも、個性的な居酒屋がズラリ。ここに2016年1月に新装オープンしたのが、「バルデオタルナイ 星の庵 風の色」という1軒家のお店。路地裏に浮かび上がる赤い壁や、風情ある番傘がひときわ印象的な「小樽流無国籍バル」です。
「嵐山新地」
バルデオタルナイ 星の庵 風の色
店主の星野惠介さんは、以前からずっと好きだったという嵐山新地について、「ここには、時空を超える不思議な力を感じます」といいます。そんな場所に店を開いた星野さん自身も、コピーライター、編集者、CM出演やナレーターなどの仕事もこなす多彩な人物。カウンターでお話を聞いていると、あっという間に時間が過ぎていきます。
店主の星野惠介さん
「風の色」では、「とりあえずビール」ではなく「とりあえずホッピー」が合い言葉。「下町の味ホッピーを広めるのが、ぼくの使命なんです」という星野さん。写真のグラスは「黒ホッピー」にラム入りのオリジナル「海賊ホッピー」(700円)と、溶けたチーズが香ばしい「チリコンカン」(500円)。そのほか、「風の色」という店名を冠したオリジナル吟醸酒や、北海道栗山町の酒蔵、小林酒造の日本酒もメニューに並びます。
ホッピーとチリコンカン
おいしいお酒に、時間を忘れて引き込まれる楽しい会話。これも花園ならではの魅力あふれるひとときです。あなたも、時空を超えた魅惑の花園を実感してみませんか?

スマートポイント

  • 小樽の夜はお店が早く閉まると思われがちですが、花園のディープエリアは朝方までやっているお店もあるので、長い夜を楽しみたいかたはぜひどうぞ!
  • 「星の庵 風の色」のメニューは、アルコールにもフードにも、それぞれに素敵な物語がかくれています。星野さんの楽しいお話とともに、じっくり味わいましょう。
  • レンタカーなど車で行く場合は、商店街内にいくつか駐車場がありますが、少しわかりにくいので、事前にナビ等でチェックしておくと安心です。

ライターのおすすめ

「花銀」の通りが終わり、「公園通り」に到着したら、左手の「水天宮」まで足を伸ばしてみましょう。階段を登って境内までたどり着くと、銅板葺きの荘厳な神社が迎えてくれます。港の景色も一望できますよ。

石田 美恵

札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。

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