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2016.09.13

沖縄最大級の個人コレクター
知る人ぞ知るコザの諸見民芸館

writer : Naoko Uchima

コザの諸見民芸館
コザ(現在の沖縄市)の住宅街にひっそりと佇む1972年に開館した諸見民芸館。ここは、知る人ぞ知る驚きの穴場だ。
’90年代以降に各市町村の博物館・美術館が相次いで開館するより20年以上も早くオープンしていたことも驚きであるが、個人で集めたとは思えない莫大な民芸品のコレクションの数々は目を見張るものがある。
当時首里にあった沖縄県立博物館に次いで、個人収蔵品による3階建ての諸見民芸館の開館は話題を集め、現在でも戦前戦後の忘れゆく沖縄・日本を今に語る唯一無二の貴重な存在だ。
入り口

沖縄的カオスを体感する場所

館内
諸見民芸館に一歩足を踏み入れて感じたことは、沖縄的カオスを体感する場所ということだ。沖縄的カオスとは、時代の流れに翻弄され、地理的な事情からアジア諸外国の影響を受けて混ざり合った、小気味良いごちゃまぜ感。沖縄の厳しい気候風土にも拘らず、遠隔地ゆえにどうにか生きながらえた民芸品の数々をゆとりを持った大らかな気持ちで見ていただきたい。
民芸品
所狭しと展示された民芸品の数々は、あなたの興味と見るタイミングによって、幾重にも深みを増し、万華鏡のように変化して見えてくるはず。
展示された民芸品の数々

親子二代にわたる県内屈指のコレクター

現在の諸見民芸館の館長、伊禮吉信さんのお父様が、実家にあった民具や人から譲り受けたものを集めて収集したことが始まり。10年ぐらいたって、1500点以上を超える民芸品が集まり、家に入りきれなくなったため、1971年10月25日に3階建てのセメントで造られた諸見民芸館を開館したそうだ。
古い写真
吉信さんは首里にあった沖縄県立博物館を訪れるなど、民芸品の身近に育った。
吉信さんも写真を元に、’70年代の琉米文化を反映したコザの街の絵を描いたり、昭和の懐かしの流行歌のレコードを集め、販売もしている。
70年代の琉米文化を反映したコザの街の絵
昭和の懐かしの流行歌のレコード
コレクション
その数は、お父様のコレクションに匹敵するほど、親子二代にわたって県内屈指のコレクターだ。コレクションは入り口付近の入場料を払う別館にあるため、忘れずに立ち寄ってみてください。
吉信さん

映画「カラカラ」のポストカードの撮影場所となった

諸見民芸館は「やちむん」といわれる沖縄の焼物や陶器も多く展示され、建物外壁もその「やちむん」をあしらったものである。カナダと沖縄の合作映画「カラカラ」のポストカードの撮影場所としても使われたことがあるそうだ。
諸見民芸館の外壁
いつかなくなってしまうものを次世代に見せたいという思いから始まった諸見民芸館。そのコレクションの品々は、さまざまな国内外の展示会にも貸し出されているという。1975年の海洋博の沖縄館でも、戦後の資料や民具を多く貸し出しており、現在沖縄に残っている民芸品で、ここにないものはおそらく他にもないであろうといわれている。ぜひ、その膨大なコレクションの数々をあなたの目で確かめてみてください。
やちむん
壁掛け
ジーファー(かんざし)
焼物や陶器

スマートポイント

  • 個人経営のため、急用で不在のこともあり、時間にゆとりのない人は事前に開館しているかどうかを確認した方がよい。20名以上の団体は事前予約をすれば入場料20%の割引あり。
  • 近くに水場や自然の草木があって、時期によって蚊が多いこともあるので、できれば虫除けスプレーなどを持参した方がよい。シーズン的には夏よりも気温の低い秋から冬、春がおススメ。雨の日の散策にもぴったり。
  • バスで行く人の最寄りのバス停は諸見バス停で、徒歩3〜5分。車で行くなら、老舗の沖縄そばゆいも近く、車で3〜5分。コザはいくつかのスポットをまとめて巡ることをおススメします。

ライターのおすすめ

沖縄の民芸品ならここ!というぐらい、驚くほどの展示品の数。個人旅行や収集マニア、沖縄観光の穴場を探している人におススメです。写真で見たインスピレーションを大切に!

Naoko Uchima

地域に根ざした情報をグローバルな視点で捉え、楽しく、ディープな沖縄のヒト、モノ、コトをご紹介。

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