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2017.04.05

大切な思い出をガラスの中へ
Glass Works ちゅき

writer : 松村葉子

Glass Works ちゅきの作品
ガラスに閉じ込められた命。
色とりどりの光、漆黒の闇。
「Glass Works ちゅき」の作品を眺めていると、
時空を超えた博物館にいるみたい。
工房で体験できるガラスアート制作は自由度が高くて
個人の思い出をガラスの中に残した
唯一無二の作品が仕上がる。

ガラスの中に植物や生き物を閉じ込める独自の世界

植物や生物を閉じ込め焼き上げられた作品
ガラスの中で眠る、トンボ、ヤールー、チョウ、セミ。色彩や質感を変えて形骸化された生き物達の姿。葉脈を残す植物や珊瑚は、美しい柄へと姿を変えた。
ガラス工房Glass Works ちゅきに並ぶのは、植物や生物に特殊な釉薬を散布してガラスの中に閉じ込め焼き上げられた作品。世界初、特許取得の技術だ。
化石標本のような作品
植物を閉じ込めた作品
ヤールーが閉じ込めた作品
「ちゅき」を運営する職人の吉田栄美子さんはもともと化石好きだったという。「化石標本って触ってみたいでしょ?それに大概の化石は発掘地層が張り付いていて、裏面が見られないけど、ガラスだと透けて裏も見られるんです。どうぞ、ヤールーちゃんに触って見てください!」(※ヤールーとは沖縄のヤモリの呼び名)
焼くとゴールドになった作品
黒になった作品
実際に焼き上げてみると黒になったりゴールドになったり、思いもよらない二次的効果がおもしろいという。
化石入り器(7.800円〜)や植物入りの器(6,000円〜)は販売の他、撮影や小さなホームパーティーといった特別な席に向けた、レンタルサービスもある。

制作体験では個人の大切な思い出をガラスの中へ

ガラスアートの制作体験
アクセサリー

※写真提供ちゅき

人気なのは、アクセサリーや表札といったガラスアートの制作体験。
持ち込んだ物をガラスの中に閉じ込める化石ガラス制作、色とりどりのガラスパウダー、沖縄の星砂を閉じ込めるアクセサリー作り(5.000円〜)など。
小さな娘さんとお父さん
結婚前のカップル

※写真提供ちゅき

小さな娘さんにお父さんが手取り足とり。結婚前のカップルが家の表札を2人で手作り。いろんな色のガラスをちりばめてハート型の大皿を作るウェデング体験(10.000円〜)もある。どうやら工房には、幸せな時間が流れるみたい。
デザイン画
完成した作品

※写真提供ちゅき

どの体験でも、はじめにデザイン画から描いてもらう。型通りの制作ではなく体験者のイメージを尊重する。
表札作りに訪れたご夫婦

※写真提供ちゅき

表札作りに訪れたご夫婦のエピソードをうかがった。
通常は文字デザインだけ準備してもらうところ「オジィがサトウキビを作っていたことを一家が忘れないために、サトウキビの絵も入れたい」、それならなんとかしましょ、と吉田さん。「作り手の創造性に毎回驚かされますよ」。

失敗の連続を経て、長年かけて培った技術

体験で使用するゴーグル
吉田さんが化石ガラスの技術を確立する道は決して容易ではなかった。800℃の高温で焼き上げる工程を経ながら、繊細な植物をいかに灰にせずに残すか。試行錯誤は20年にもおよんだ。
卒業制作
ガラス専科の学生時代、卒業制作ではガラスの中に魚の骨をたくさん入れて地層のように12枚積み重ねた。「ガラスの中に閉じ込めたい」ワクワクするような、ひと筋の想いが生まれた。
作品
トマト、貝殻、チョウの死骸。いろんなものを入れては灰にする日々。そんな中である日、くっきりと残った葉脈をみた。「まさか…」繰り返し検証し、技術の確信に至る。
吉田さんの科学者さながらの探究心が、深い表現へとつながっている。
ぺんぺん草の一種が閉じ込めたお皿
お皿を眺めていると背後から吉田さんの声。「それはぺんぺん草の一種。バッタが鈴なりになって、この上で死んでいく不思議な草です」

散歩をしながら採取する、身近な草を使って

ハマササゲを閉じ込めたお皿
閉じ込めたハマササゲ
クローバーかと思ったが、違うらしい。「ハマササゲというマメ科の植物です。ツタが地と上にぐんぐんと伸びてすごい生命力。葉っぱの3枚のうち、1枚に虫が卵を産んでも別の2枚が生きていて…」
四季の移ろいを感じながら散歩の途中で摘む道端の草達。化石の素材に自然と観察眼を向ける。
散歩の途中で摘んだ道端の草が閉じ込められたお皿
吉田さん
浜辺の星砂。近隣のホテルスタッフが持ってきてくれたたくさんのトンボ。身近な土地で採取されたガラスの中の生き物への、吉田さんの愛情を感じた。
看板
工房外観
工房の場所は、那覇空港から車で1時間ほど北上、沖縄本島中北部恩納村のダイビングスポットで有名な真栄田岬にほど近い。周辺にはリゾートホテルが林立していて、ホテルの宿泊客やドライブ帰りの旅行客が制作体験へ訪れる。
3世代旅行で男性陣はドライブへ、女性陣はガラスアート体験!というお客さんもいたとか。工夫して旅のプランに組み込んでみてくださいね。

※文中価格はすべて税別表記

スマートポイント

  • 「ちゅき」HP内ブログにて、今までの制作体験のようすや体験者の声が紹介されていて、体験の楽しい空気が伝わって来ます。体験者それぞれのドラマを眺めていると、胸が熱くなるものが…。
  • カッターを使ってガラスをカッティングしたりと、集中力を要する繊細な作業なため、作業時間は基本2時間。(延長料金1,500円〜)子どもの場合疲れていないかようすをみながら進めます。一回の体験定員4名まで。
  • 作品は、県内ホテル「ザ・ナハテラス」と「ザ・ブセナテラス」にて販売取り扱いがあります。ぜひ立ち寄って、独特な世界にぜひ触れてください。

ライターのおすすめ

オリジナルを作った満足感を十分味わせてもらえる体験。さまざまな光が散りばめられながら、どこか闇を併せ持つ。ニコニコしながら化石を撫でて、植物雑学深し。ホントに、変わった?…素敵な人。作品と吉田さん自身の虜です。

松村葉子

15年住んでいますが、沖縄はいつも深く濃ゆ〜く目の前に…。背伸びせず、面白いと思ったものを、ご紹介していきます。

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