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2016.07.20

十匹十色!
シーサーギャラリーゆしびん

writer : Misa Alta

リゾートホテルが立ち並ぶ恩納村前兼久の国道58号線沿いには、沖縄料理をはじめ、いろいろな飲食店やショップが立ち並びます。その中のひとつ「シーサーギャラリー ゆしびん」は、那覇向けの前兼久バス停のすぐ近くにあります。店の表に並べられた大小のシーサーは、初めて見た時には、特に気にならず、2度目に見た時には、その表情に興味をそそられ、3度目に見た時には愛着が湧く、不思議な魅力を持っています。店内を埋め尽くす、一つひとつ違う表情のシーサーや作品には、それぞれの作者の思いが詰まっています。2016年にオープン19年目を迎えたゆしびんは、父と息子とその嫁によって支えられています。

「シーサーギャラリー ゆしびん」の生い立ち

陶芸家の諸見里安繹(もろみざと やすつぐ)さんは、今から約30年前に恩納村名嘉真にある「希望ヶ丘」に登り窯を作り始め、そこでシーサーや、やちむん(沖縄の焼き物)を制作していました。安繹さんの息子の剛(つよし)さんは、父親の作品を店舗で展示・販売したい、という思いから、1997年に前兼久に「シーサーギャラリー ゆしびん」をオープンしました。シーサーギャラリー 「ゆしびん(嘉瓶)」とは昔の沖縄の酒器で、結婚式やお祝いごとなどのめでたい席で使われていたそうです。そして、「たくさんの人達に幸せを届けられる」お店になるように、とこの名前を付けたそうです。たくさんのシーサー
外からの見た目と違い、店の中は思いのほかスペースが広くて奥行きがあります。無造作でさりげないけれど、素敵な店内です。男性的な空間に女性的な感性がうまく混ざり合っていて、いつまでいても飽きません。

ゆしびんシーサーの生みの親

素焼きのシーサー
ゆしびんシーサーの生みの親である安繹さんは、コザ焼きや壺屋焼きの修行をした後、琉球大学の美術工芸科を卒業しました。陶芸家として活動する傍ら中学校で美術教師としても働いていたので、希望ヶ丘の登り窯が完成するまでに約10年かかったそうです。窯が完成してからは教員の仕事を辞め、10年間、登り窯を使ってシーサーや、やちむん(沖縄の焼き物)を希望が丘で制作していました。店内にある焼き締めシーサーは安繹さんが登り窯で焼いた作品です。ユーモラスな表情と、登り窯で焼いた作品特有の、火のあたり加減で出来る模様に味があります。残念ながらこの窯は、土地の使用ができなくなったために、3年ほど前に取り壊されたそうです。ちなみに、シーサーは向かって右側の口を大きく開けている方がオスで、左側の口を閉じている方がメスです。オスは、邪気が屋敷内に入ってこないように威嚇し、メスは福が逃げていかないように口を閉じている、といわれているそうです。たくさんの表情

シーサー作りは、「純粋に楽しい」!

息子の剛さんは、小さいころは特にシーサー作りに興味があったわけではないそうですが、モノを作ること自体は好きだったそうです。ゆしびんオープン当初はシーサーの販売を手伝っていただけでしたが、次第に、そのころはまだそれほどポピュラーではなかった漆喰シーサーを作ってみたい、と思うようになったのがシーサー職人になったきっかけです。
漆喰シーサー
シーサー作りでおもしろいと思うことは?の問に、「純粋に楽しい」と答えます。「思うようにいかなかったり、思いがけないモノができたりする」そうです。剛さんのシーサーは、コミカルな中にも威厳ある表情が魅力です。1999年からは、日本各地で数々の個展や二人展を開催するようになり、今では、沖縄をはじめ日本全国から漆喰シーサー作り体験の講師として招待され、活躍しています。たくさんのシーサー

シーサーが取り持った縁

剛さんのお嫁さんの愛さんは、見た目や話し方はまったく「うちなーんちゅ(沖縄人)」ですが、長崎の出身です。大学進学で沖縄へ来て、日本トランスオーシャン航空(JTA)の機内誌、「コーラルウェイ」で紹介されていた剛さんの「シーサーの」ファンになったのが、後に二人が出会うきっかけでした。   作品のシーサー
ちょうど、ゆしびんがオープンしたばかりのころで、当時住んでいた宜野湾市から恩納村へ通ってはシーサーを購入して、本土にいる家族や友人へ贈っていたそうです。おもしろいことに、愛さんがゆしびんへ行く時は、いつも安繹さんしか店にいなくて、何年かの間は一度も剛さんに会うことはなかったといいます(そして、あまり剛さんについて考えたことはなかったそうです)。ところが、ある年のシーサー作り体験で初めて剛さんに会って、意気投合、そして1年ちょっとして結婚したそうです! よく「シーサーは作り手に似る」と聞きますが、シーサーを通して剛さんにひと目惚れしていたのでしょうか。愛さんは結婚を機にそれまでの仕事を辞めて、剛さんと安繹さんの作業全般の手伝いと絵付けを行っています。すごい顔

時間を忘れる色塗り体験!

どれだけ見ていても飽きない、ゆしびんのシーサー達ですが、なんとここでは漆喰シーサーの色塗り体験も行っています。一体1,500円で所要時間は約40分~1時間です。子どもよりも大人のほうがハマってしまうことが多く、1時間以上かけて色塗りをする人もいるそうです。手順はいたって簡単で、色付け前の好きな形のシーサー(10cm x 10cm x 10cmくらい)を選んでアクリル絵の具で色付けをするだけです。絵の具で色付け
下地を塗ったら、ドライヤーで乾かして、好きな模様を描きます。取材の日が七夕だったので、それにちなんで星模様のシーサーにしました。
星模様のシーサー
自分や友達へのお土産、子ども達の夏休みの宿題にもピッタリです。色塗り体験は飛び込みでも空きがあればできますが、作業台が1つしかないので、時間に制限がある人は前もって連絡することをおすすめします。また、色塗り体験をする時間がない人には、おうちで作れる、ゆしびんの「漆喰シーサーキット」(¥1836)がおすすめです!シーサー製作キット

スマートポイント

  • 「漆喰シーサーキット」は友達へのお土産にもおすすめです。
  • 店舗横に車2台分の駐車場がありますが、空きがない場合は、前兼久漁港内の駐車場に無料で車が停められます。
  • 冬場は沖縄県へ来る修学旅行生向けに出張でシーサー作り体験も行っています。詳細は、直接「ゆしびん」に連絡して確認してください。

ライターのおすすめ

シーサー色塗り体験は、天気の悪い日や真夏の暑い時間帯を過ごすのにおすすめです。ホテルムーンビーチからは徒歩約5分で行くことができます。

Misa Alta

沖縄には、ここにしかない興味深いモノや場所がたくさんあります。多くの人に沖縄の持ついろいろな顔を知ってもらえたらいいなと思います。

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