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グルメグルメ

2016.09.17

古民家なのにベトナム料理
ベトナムバイク屋台コムゴン

writer : 仲濱淳

バインミー
国際通り周辺には、魅力的な飲食店は数多あれども、赤瓦の古民家で、エスニック料理を食べられるお店はそんな中でも、相当個性派。「ベトナムバイク屋台コムゴン」は、そんな個性派路線を突き進む、魅力的なお店です。
ベトナムバイク屋台コムゴン外観
ここは、那覇のど真ん中。国際通りから一本入った「壺屋ちむん通り」を5分ほど歩くと突き当たる国道330号線沿い、壺屋交差点のすぐそばにある赤瓦屋根の古民家。この古民家では、意外なことに朝食からランチまで、ベトナム料理を楽しめるのです。

古民家なのにベトナム料理店

飲食スペース
沖縄の古民家でベトナム料理?と、何ともミスマッチな印象を受けるかもしれませんが、
それが意外としっくり合っているんです。
「ベトナムバイク屋台コムゴン」は、2015年5月、那覇市の壺屋にオープン。その名の通り、ベトナムの屋台をイメージしていて、古民家の庭が飲食スペースです。沖縄とベトナムの暑い空気や、少し雑多な雰囲気が似ているので違和感が少ないのかもしれないですね。
ベトナムっぽいバイク
隅のほうにはベトナムっぽいバイクが無造作?に置かれていたり。
店先に吊るされたベトナムコーヒーを作る容器
店先には、ベトナムコーヒーを作る容器が吊るされていたり。ベトナムらしさを随所に感じます。

名物はベトナムサンドウィッチ「バインミー」

ランチにぴったりの名物は、「バインミー」という名前のサンドウィッチ。サンドウィッチと聞いて侮るなかれ。こちらのバインミーは、とても手間をかけた、こだわりの一品なんです。
オーブン
まず、パンから手作りというこだわりよう。調理スペースには、オーブンが完備されています。ベトナムはかつてフランス領だったこともあり、バゲッドを食べる習慣があるそう。そのバゲッド、表面の皮はかなり厚めで固く、
中身は空洞が多いのが一般的。店主の岡崎竜真さんは、それだとパンの皮が主張しすぎて、全部食べた時の一体感が損なわれると感じたそうです。そこで、納得のいくパンを求めて、独学ながらもパン作りをスタート。試行錯誤の末、皮は薄めで中身はふんわりとしたパンが誕生しました。
皮は薄めで中身はふんわりとしたパン
発酵を含めて3日間かけて作られたパンは、オーダーがあるたびに、丁寧にコンロでトーストし焼きたてのようなカリッとした食感を再現しています。

中身もすごい!コムゴンのバインミー

約10種類の野菜
そして、中に挟まっている具のこだわりもすごいんです。その数、なんと約10種類!野菜たっぷりなのでとてもヘルシー。
自家製のレバーペースト
味の決め手ともいえるレバーペーストは自家製。
人参とモウイ(赤瓜)のナマス
こちらは人参とモウイ(赤瓜)のナマス。本場ベトナムでも、バインミーにはナマスを入れるそうです。歯ごたえと酸味が加わることで、ピクルスのような役目を果たします。
具材を挟んだパン
しっかり味のしみ込んだローストチキンもたっぷりと。他の具材との調和を考えて、主張しすぎないよう薄めにスライスしているとのこと。
フライドエッグ
さらに、上下をカリッと焼いたフライドエッグが加わります。最後に、ローストチキンを作った時に出る鶏の油を用いたネギ油にニョクマム、マヨネーズ、シーズニングソース、フライドオニオン、チリソースと、全部で6種類にも及ぶソースを加えて出来上がり。

サンドウィッチというより、もはや一つの料理。

でき上がったバインミー
こうしてでき上がったバインミー。これでもかと挟み込まれた、溢れんばかりの具材。サンドウィッチというより、もはや一つの料理。野菜もお肉もたっぷりなので、これだけで完全食になりそうな勢いです。
バインミーの断面
思いっきり口を開けてかぶりつけば、辛味、甘味、酸味など、さまざまな味が一気に押し寄せます。そして、層を成すそれぞれの具材の食感が楽しい!カリッと香ばしいパン、シャキシャキの野菜、しっとりとしたチキン。かむたびに、パンにしみ込んだソースがジュワっと広がり夢中で食べ進めてしまいます。
かなりのボリュームですが、最後まで飽きることがありません。腹持ちも味も抜群のランチになること必至。

バインミーのお供に。甘くて苦いベトナムコーヒー

ベトナムコーヒー
バインミーと相性抜群なドリンクは、やはりベトナムコーヒー。暑い時期には、アイスがおすすめです。
ドリップ中のベトナムコーヒー
自家製のコンデンスミルクの上に、ゆっくりとドリップ。そしてクラッシュアイスをたっぷり入れて完成。ベトナムコーヒーは味がとても濃いので、アイスにするとさっぱりと飲みやすくなります。甘さと苦みが程よく、バインミーのスパイシーさを適度に中和してくれますよ。

おすすめはバインミーだけではなかった!インパクト大の店主

充実したメニュー
屋台ながらも、メニューはかなり充実。おなじみ「フォー」やベトナムならではのドリンクもそろいます。
自家製のレモングラスオイル
フォーには、自家製のレモングラスオイルをかけるのがおすすめ。トウガラシやニンニクも入ったこの万能だれ、一滴かけるだけで、爽やかな香りと辛味が加わり、味わいが一気に変化します。
シントー
ベトナム版スムージー「シントー」という飲み物は、ベトナムフローズンという名前で提供。パイン、ドラゴンフルーツ、島バナナなど、沖縄の果物がたっぷり入って、とてもヘルシー。
店主の岡崎さん
そして、忘れてはならないおすすめの名物が、店主である岡崎さんの風貌。いくら優しい笑顔を送られても、どうしても気になるのがちょび髭。そして、大きな伊達メガネ。
岡崎さんの風貌
なぜこの風貌にしているかというと、「ふざけた奴がやっている店だから、気軽に来てよ!」というメッセージなんだとか。肩ひじ張らずに楽しめるベトナムバイク屋台コムゴン。
沖縄の青空の下、充実したランチタイムを過ごせそうです。

スマートポイント

  • バインミーはコーヒーはもちろん、ビールとの相性も抜群。 お店ではベトナムビールとオリオンビールを販売しているので、ぜひお試しを。
  • 駐車場はないので、車で来る場合は近隣のコインパーキングへ。お店の敷地の隣に車は止まっていますが、お店とは関係のない駐車場なので要注意。
  • 日当たりが良い場所なので、かなり暑い!特に夏場は、パラソルの下であっても汗が止まらないほど。ただし、15時以降は隣の建物の日陰になります。暑さが苦手な人は、15時以降の来店がおすすめ。

ライターのおすすめ

CO’MNGONのバインミーは、カリッとしたパンの食感を味わうために、ぜひでき立てを味わってみてください!テイクアウトはもちろん可能なのですが、できればその場でひと口だけでもかじってからお持ち帰りを。

仲濱淳

沖縄の観光誌とウェブマガジンで、ひたすら情報を
かき集めてきた感覚を駆使して、旅に即効で役立つネタをお届けします。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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