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グルメグルメ

2017.04.24

人と人とがつなげるおいしさ
宗像堂が育むいのちのパン

writer : Nao

「つながりを大切にしたパンを作ります」
沖縄本島中部、宜野湾市嘉数の「宗像堂」は人と人とのつながりを感じさせるパン屋です。
素材の良さを最大限に引き出せるよう材料を配合、パン作りに欠かせない酵母の素材、小麦粉に至るまでほとんどが顔の見える相手から仕入れているそうです。
食べると小麦の風味が豊かな優しい味。沖縄の思い出の味としてもう一度食べたくなること間違いなしです。宗像堂のパンを傍らに沖縄中に飛び出しましょう!

忘れられない絶品のパン

宗像堂外観
宜野湾市嘉数。宗像堂があるのはアメリカ軍普天間基地を始め、宜野湾、浦添などを見渡せる嘉数高台を背にした、外人住宅が立ち並ぶ一角。
店舗は庭の植物の緑とのコントラストが美しい白い外人住宅。
お店の中に入るとすぐに香ばしいパンの香りに迎えられます。
ここでいただけるのはオーナーの宗像誉支夫さんが研究を重ね、開発した自家製パン。
石川県産のお米などを使った自家製酵母を使い、薪窯で焼き上げたパンは宗像堂ならではのおいしさ。この味に魅了され、県内外から足を運ぶ人が多いそうです。
店内
お店の中は白を基調とした明るい雰囲気、テラスにはのんびりとした時間が流れています。
陳列棚には50種類以上の商品が並んでいます。
午前中のうちに窯からパンがどんどん焼きあがってきます。
バゲットや食パン、ベーグルなど。どれもこれもおいしそう。
何を買おうか迷ってしまいます。
バゲット・読谷全粒粉角食パン・読谷小麦ベーグル・ヤンバルソーセージベーグルロール・アーサフォカッチャ
写真は左上から時計回りにバゲット(410円)、読谷全粒粉角食パン(ホール1598円)、読谷小麦ベーグル(340円)、ヤンバルソーセージベーグルロール(359円)、アーサフォカッチャ(259円)。
1番人気は黒糖生地にレーズン、くるみを練り込み、フレッシュなバナナがコロンと入った「バナナ・コ・クルレ」。芳醇な黒糖の香りの中にバナナとレーズンの自然な甘さがベストマッチ。さらにカリッとしたくるみと、しっとりとしたパン生地の2種類の異なる歯ごたえなど、食感も存分に楽しめます。
ゆっくりと味わいつつもあっという間に食べてしまいそおおいしさに「もう一個」と手を伸ばしてしまいます。
メニューの多くは宗像堂にしかないオリジナルばかりです。

全国から取り寄せた食材をパンに

宗像堂は2003年にオープン。
ハード系のパン
ハード系のパンが多いのですが、これには理由があるそうです。
宗像さんは「小麦と酵母、パン作りに必要な材料を組み合わせて作ります。それぞれの食材が一番おいしい状態になるように計算しています」と説明します。さらに石窯で焼くことでその良さが出やすいそう。配合、そして石窯で焼くことにより自然とハード系のパンが多くなるそうです。
手作り酵母こそが宗像堂のおいしさの秘密のひとつ。
パン作りに欠かせない酵母はりんご、人参、長芋、炊いたご飯を使っているそうです。小麦や塩など、パンの原料となる素材にその酵母を絶妙な配合で組み合わせることがポイントです。
そして「私達が作るパンから感動を生み出したい」と思いを込め、一つひとつ丁寧にパンに向き合うことでここでしか出合えないパンとして、お客様のもとに届けられるのです。
それらの材料のほとんどは宗像さんの知人や友人の元から調達しているのも特徴。「素材も一期一会。ご縁があるものを選んでいます。素材にも運命を感じるんです」と宗像さん。
棚にならぶハード系のパン
材料は沖縄はもちろん、全国各地から宗像さんが出合ったものが集められてます。特にパンの味を決める小麦は九州から取り寄せている種類の他、読谷村で自分たちで作っている小麦も使用しているそう。
店主自ら畑に入り、ゼロから育てた小麦。まだまだ栽培は手探りといいますが、すでにその小麦を使ったおいしいパンができ上がっています。
他にも、2016年度製糖の伊江島産黒糖を使うなど味にこだわります。スープやパンに使う野菜類は知り合いの農家から仕入れるなど、商品となる食材はなるべく顔の見える相手の作ったもので揃えたそうです。そうすることで安心安全な食を提供することができるだけでなく、「お互い顔を知っていればそれぞれが納得できるものを作るでしょ」とも。

命を循環させる手作りの薪窯

店舗の裏手にある石窯
多くの人の愛情が込められた生地は店舗の裏手にある石窯で焼かれ、店頭に並びます。
午前11時ぐらいまでは焼いている様子を見学することができます。
窯は沖縄本島中部の赤土や漆喰などを使った宗像さんらの手作り。現在のものは5代目だそうです。
熱を逃さない4層のドーム型の構造で、効率よくパンを焼けるよう研究を繰り返したものと言います。
さらに、パンを焼く時の火力には県産の木々の薪を使用。
「伐採などで出た世の役目を終えた木々を使います」
窯で炎となった木々がパンを作り、それが誰かの元に訪れる。
石窯の中
それはまさしく「命の循環」。

宗像堂のパンは一つの出会いから始まった

店舗の裏にある庭
パンは店舗の裏にある庭やテラスでいただくこともできます。
亜熱帯の木々に囲まれ、街中とは思えないほどのゆったりとした雰囲気に包まれます。
木漏れ日が心地良く、ブランコに揺られながらパンを頬張れば日常から解き放たれ、のんびりとした気持ちになれます。
パンの他にドリンクやスープも販売しているので、ブランチにもぴったりですね。
オーナーの宗像さん
オーナーの宗像さんは福島県出身。大学院で微生物の研究をするため沖縄へ来たそうです。
その後、紆余曲折を経て、陶芸家を志す中でパン屋になることを選んだのは「パンを焼く僧侶」と出会ったことがきっかけでした。
そのお坊さんからパン作りをすすめられ、作ってみようと実践。初めて作った自作のパンは思いの外おいしくてそこから「パン屋になろう」と決心したといいます。
2000年に独学でパン作りをスタート。元々持っていた科学や農業の知識と陶芸での経験を生かし、今のスタイルのパンが誕生したそうです。
店舗外観
「お店も赤瓦の店舗でやろうって思っていたんですが、偶然通りかかってピンときてここに決めました」
さまざまな縁に導かれるように始まった宗像堂。
「沖縄の空気を思い出しながらおいしく食べてもらえたらうれしい。パンを捏ねているといろいろなことがインスピレーションとして与えられる。みんなが身近に感じられるパンをこれからも作っていきたいですね」
パン作りを始めた時から今に至るまで心に刻まれている言葉があるそうです。
「自信はおごりを生み出す」
宗像さんとパンを出合わせてくれた僧侶の言葉だそうです。
常に初心に戻る気持ちでパンと向き合う日々。
宗像さんらパン職人たちから命を吹き込まれたパン。
たくさんの人の思いが込められた味をぜひ堪能してみて。

スマートポイント

  • 自家製の酵母を使い薪窯で焼かれたパンはここでしか食べられない味
  • 顔の見える生産者から仕入れた食材で安心安全
  • パンを買って好きな場所で食べるのもいいし、店の裏庭やテラスで食べることもできます。

ライターのおすすめ

店内に一歩入るとパンのいい香りに包まれます。陳列棚に並ぶパンはどれもこれも本当においしそうで何を食べようか迷ってしまいます。 購入したら店舗の裏にある庭でいただきましょう。緑が美しくゆったりとした時間が流れます。 ブランコに揺られてパンをかじればお腹も心も満たされることでしょう。

Nao

最強の雨女だけど、心はいつも晴れてます。ノートとペンとカメラを持って西へ東へ。沖縄全土を回ります

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