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グルメグルメ

2019.11.12

和の趣が落ち着く旧外人住宅で
真珠のような白米をいただく

writer : 小川研

市街地の真上を、米海兵隊のオスプレイが飛び交う…。沖縄本島中部・宜野湾市の「普天間基地」周辺は、そんな、ちょっとキナ臭いイメージがあるかもしれません。しかし、基地周辺に足を運んでみると、カフェや雑貨店を始め、自然豊かな公園など魅力的なスポットが、驚くほど多く点在しています。中でも、家具ストリートとして有名な大山は、実はちょっとしたパワースポットとしても知る人ぞ知る街です。
普天間基地周辺
華やかな国道58号の裏手(山側)を覗いてみましょう。少し歩くと、唐突に変わる神秘的な空気…。樹齢を重ねたガジュマルたちが幾本も見えてきます。その中でもひと際巨大、多い被さってくるように屹立するガジュマルと、その下にまるで護られるかのようにひっそりと建つ旧外国人住宅。
ガジュマルの木
旧外国人住宅
和テイストでモダンに改装された和食処は、2011年にオープンした『米や松倉』です。
松倉の外観

米農家の実家から直送されるおいしいお米

その屋号からも想像できますが、実はオーナーの実家が宮城県の米農家ということもあり、前身は、お米販売店。宜野湾市の別の場所で開業後、5年程経った頃、沖縄でご飯をしっかり食べられる和食屋を…というコンセプトで、現在の地に移転&装いも新たに生まれ変わりました。そんな背景から、当然そして徹底的に「おいしいお米」のサーブにこだわります。
松倉店内

月替りで素材を楽しむ魅惑のランチ

ランチのイチオシは「季節の焼き魚御前」(1,800円)。もちろん最初は、炊きたてふっくらの白米を、そのままひとくちご賞味を。米所・東北の香りがする白米は、それ自体に味わいがあり、ほのかな甘さを感じさせます。心地よい風合いがふわーっと口中に広がり、自然に顔もほころんできそう。

中央に鎮座する季節の焼き魚、取材時の6月は、徳島産の鮎。全国津々浦々、その時々その場所の旬を、月替りで取り寄せています。
松倉のお米が美味しい定食
その他、懐かしい味わいの味噌汁、旬の野菜を用いた前菜3種と、じっくり味が染み渡る煮物など。いずれも優しい味付けが光ります。

また、一品料理では「季節の炊き込み(二合)」も隠れた人気。しっとり染み渡ったオリジナルの出汁が、重層的な旨味を醸成しています。
松倉の季節の炊き込みご飯
派手さはないかもしれませんが、かつて日本の田舎の一家庭にあったような幸せな晩餐を思い起こさせてくれるようです。

お米の後は見た目もおいしい甘味も外せない

一皿ごとに、こだわりが詰まった米や松倉のもう一つのお楽しみは、食後の甘味。月替りで顔ぶれも一新される見た目もおいしい季節の品々が、身も心もほっこりさせてくれます。
松倉の食後の甘味
左から、甘過ぎずしつこさを感じさせない「きなこのくずもち」はいつか食べたような郷愁の風合い。店舗同様に和と洋の絶妙な融合を表現した「抹茶レアチーズケーキ」は口当たりが上品。そして、一見ヨーグルト?ですが、何とも不思議なふわっふわ食感の「珈琲ブラマンジェ」は、口中でとろけるおいしさに太鼓判です。

料理同様、スイーツの素材も全国から、その地域・その季節の旬を取り寄せています。もちろん黒糖など随所に散りばめられた地元沖縄県産ものも見逃せません。

いずれも、手仕事の詰まった家庭料理。一つ一つ丁寧に籠められた深い味が、胃にも心にも染み渡ります。ゆっくりじっくり味わって、いただきましょう。

どこを切り取っても画になる店内

敷地は約35坪。宜野湾市ならではの旧外人住宅に、和テイストが見事に溶け込んだ趣は、一見の価値ありです。
松倉の店内
どこを切り取っても画(え)になる独特な空間作りの原点は、「昔の土蔵」というイメージとか。落ち着いて食事を取れる大人な雰囲気も、多くのリピーターを生み出している理由です。

ちなみに元はお米販売店ということもあり、店内には精米機に加えてなんと米蔵があるというから驚きます。低温貯蔵でおいしいお米が新鮮な状態で保たれているとか。もちろん現在でも、店頭では宮城県産米の販売も。
松倉の米販売
エキサイティングな沖縄旅行。連日の沖縄そばや、あじくーたー(味の濃い)のチャンプルーに、少し胃が疲れたなと思ったら、ぜひ立ち寄ってみてください。懐かしいお米の味わいに、ほっと一息つけること請け合いです。
松倉の看板

※こちらは、公開日が2015年8月18日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • ご飯のおかわりは+100円ですが、大盛りは無料です。
  • 夏休み・GWはもちろん、週末は確実に混み合いますので予約が必須。また、ランチで並びたくない場合は、開店前の待機か、L.O間際14:30頃も狙い目(但し、ランチは60食までなのでやはり予約が確実)。
  • シーズンによって献立を彩る“旬”が異なるので、前もって電話などで、「この時期、おすすめは何ですか?」と問い合わせるのが、スマート。メニューには出ていない、ちょっとした食材と出逢えるかもしれません。

ライターのおすすめ

ランチを味わったなら、2回目はぜひ夜の懐石にご挑戦を。注目は、店主ご本人も愛してやまないという日本酒。強力な取引先を持つ目利き店主によるバリエーション豊富で奥の深いツウなセレクションに驚嘆!

小川研

世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。

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