「あぐーのしゃぶしゃぶを美味しく食べさせてくれるとこない?」
と誰かに言われて、まず思い浮かぶのが、まつもとです。
夜の街、那覇市松山の中心地からちょっぴり離れた閑静なエリアに
ぽつりと浮かぶ白い壁。軒先には丁寧に手入れされた観葉植物が
整然と並んでいるこざっぱりした店構え。
この店を先代から譲り受け、切り盛りしているのは
具志堅茂(ぐしけん・しげる)さん。オーナーが、お肉の
長所を知り尽くしているとあって、午後5時に開店してすぐに
予約客でテーブルが埋まってしまうという人気店です。
グルメ
2015.08.30
最上級の本格あぐーを
美味しく味わえる人気店
writer : 福田展也
人気の理由は「こだわりすぎ」と言われるほどの徹底ぶり
「こだわりすぎ」とお客さんから言われるほどの徹底したプロ意識。
それが人気の理由なのだそう。まつもとでは、旨味と低コレステロール
というアグーの長所を引き継ぎつつ、アグーにはないあっさりとした
食味を楽しめる沖縄名物「あぐー」を使用しています。
全国の食通をうならせる沖縄の希少な在来豚、アグー。
グルメの世界では揺るぎない王者のステータスを築いています。
純粋なアグーは圧倒的な旨さが高く評価される反面、
母豚が一度に出産する頭数が4〜5頭とたいへん少なく、
しかも育成にも時間がかかり、成長してもわずか100kg程度の
大きさにしかならない、たいへん希少なプレミアム豚です。
そこで、雄のアグーをLWという雌の白豚と交配させて、
アグーの価値と経済性を両立させたのがJAの「あぐー」。
押しも押されもせぬ沖縄の名物の一つとして不動の地位を築いています。
まつもとでは、「あぐー」の良さを最大限に楽しめます。
とろけるような柔らかさ。ほんのり優しく気品さえ感じさせる
ピンク色の赤身と、透き通るような白が眩しいエレガントな脂身。
しゃぶしゃぶに最適な部分を独自のルートで厳選仕入れ
しているという肉は見た目にも極上クラスです。
ひとり分のお肉の量は240g。ボリューム的にも大満足
食べ始めに際しては、スタッフがテーブルについてくれて、
美味しい食べ方を解説し、目の前で実演します。
菜箸に挟んだしゃぶしゃぶ肉を丁寧に、そして素早く湯にくぐらせて、
美味しさの一瞬を逃すことなく、一番美味しい状態で食べさせてくれるのです。
柔らかくてとろけそうな甘味のある肉にしっかりした味のポン酢が絶妙!
お好みで柚子胡椒ならぬシークヮーサー胡椒やコチジャンを加えると
違った味わいを楽しめます。
お肉もさることながら、突き出しから〆のおじやまで、
出されるすべての料理が二重丸の美味しさです。
お通しの久米島産の天然もずくのトロトロ感はジュンサイを思わせます。
一緒に出てくる海ブドウのプリプリ感は新鮮そのもの。
開店前に毎日皮むきし、塩もみをしているという島ラッキョウも
シャキシャキとして箸休めとしてもナイスです。
一人前のお肉は、およそ240gとボリューム的にも高得点。
専門店ならではの満足感を味わえます。
アットホームなもてなしで家族連れでも安心
「大根は最後にね。肉のダシが染み込んでおいしいから」、
「島らっきょうや水菜を肉で包んで食べるとおいしいですよ」、
「島どうふにはコチジャンをつけてみて」とベストな食べ方を
さりげなく教えてくれるスタッフが、「あぐー」の魅力を
あますことなく最大限に引き出してくれます。
店内の慌ただしさもなんのその。テーブルを回りながら、
子どもにやさしく声をかけ、冗談を交えて笑わせてくれるなど、
目配り気配りが行き届いたフレンドリーなもてなしもこのお店の特徴です。
スマートポイント
- 予約はできる限り早めにおすませください。
- 開店すぐの午後5時と9時以降は比較的予約を取りやすいそうです。
- モノレール県庁前駅から徒歩約5分です。
ライターのおすすめ
美味しいしゃぶしゃぶを味わった後は、近くにある民謡酒場で沖縄の音楽に触れてみてはいかがでしょう。大城美佐子さんの店「島思い」がおすすめです。 HP : https://www.shimaumui.net

福田展也
目下の趣味はサーフィン・沖縄伝統空手・養蜂。心で触れて身体で書けるようになることが10年後の目標。
INFORMATION
スポット名 | まつもと |
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住所 | 沖縄県那覇市松山1-8-5 オーキッド松山 1F1号 |
電話番号 | 098-861-1890 |
料金 | 6,000円~8,000円 |
営業時間 | 17時30分~22時30分 |
定休日 | 不定休、事前にお問い合わせを |
駐車場 | なし(店舗正面と隣にコインパーキングがあります。) |