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観光観光

2015.09.18

本島西海岸きっての景勝地!
“象の鼻”で有名な『万座毛』

writer : 小川研

沖縄本島最大のリゾートエリア、西海岸。「沖縄海岸国定公園」に属するこの海岸線は、南は読谷村から恩納村、北は名護市にかけて、美しい浜辺とともに隆起珊瑚による荒々しい景観も特徴です。中でも、“象の鼻”の様な奇岩で知られる断崖絶壁の『万座毛(まんざもう)』は、沖縄観光の定番中の定番。“象の鼻”を望む高さ20m程の崖上広場からは、東シナ海の絶景を心ゆくまで満喫できます。もちろん西海岸の高台ですので、夕日スポットとしても有名です。

他エリアでは見られないシンボリックな自然の造形

岬の先端部に位置する万座毛。海抜20m程の崖の上に広がる広場には、天然の芝生が生い茂ります。岸壁の縁に沿って遊歩道が整備され、西海岸の絶景を眺めながら、10分ほどでぐるっと周遊できます。
断崖絶壁の『万座毛(まんざもう)』
“象の鼻”を望む高さ20m程の崖上広場
入口から遊歩道を進むとすぐ、左手(西側)数十m先に“象の鼻”が現れます。巨大な穴が穿たれた奇岩、“象の鼻”…。その唯一無二のシンボリックなフォルムは、沖縄旅行の思い出に、色濃い印象を残してくれるでしょう。
巨大な穴が穿たれた奇岩“象の鼻”
また、エメラルドグリーンからコバルトブルー…と、時間帯によって刻々と色味を変える、澄み切った東シナ海は、ただただ見事。名うての景勝地たる所以を実感させられます。もちろん夕刻は、西海岸ならではのサンセットも感動的。季節ごとの日没時間を調べてから訪れましょう。
澄み切った東シナ海

高さ20mの絶壁から広がる西海岸の壮大な景観

“象の鼻”を背に、歩を進めると、また異なる景観が広がります。岬を形成する隆起珊瑚のダイナミック岩肌は、そこかしこで様々な表情を見せてくれます。
隆起珊瑚のダイナミック岩肌
隆起珊瑚のダイナミック岩肌
遠くに目をやると、右手にはやんばるの緑豊かな本部半島。そして天気が良ければ、北側20kmほど先の海上に、伊江島“タッチュー”が、はっきりと姿を現します。
伊江島“タッチュー”
遊歩道後半、岬の東側からは対岸に、白亜の『ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート』と『万座ビーチ』の白浜が、恩納の紺碧の海との見事なコントラストを描いています。
恩納の紺碧の海との見事なコントラスト
また、すぐ手前の海に目をやると、寄り添うように並ぶ2つの岩が見受けられます。聖観音と慈母観音を、それぞれ祀る『夫婦岩』(恩納村での名称は「トベラ」)も、景観に起伏を与えています。
聖観音と慈母観音を祀る『夫婦岩』

名称の由来や天然記念物の植物群…万座毛豆知識

ところで万座毛という名称、ちょっと変わってますよね。由来は、琉球王朝時代、尚敬王(しょうけいおう)が、この地を訪れた際、「万人を座するに足る毛(=野原)」と呼んだのが最初とされています。
「万人を座するに足る毛(=野原)」
ちなみに、琉球石灰岩で形成された周り一帯の植物群落は、沖縄県の天然記念物に指定されています。コウライシバ群落にモンパノキ、アダンの他、オキナワスミレやハナコミカンボクといった万座毛固有種もあるそうです。

もう一つおまけに、万座毛の北側(海に向かって左側)には、『裏万座毛』と呼ばれるスポットもあります。釣り人が見受けられるくらいで、特別なものはありませんが、“表”とはまた違った情景が広がります。興味と時間のある方は、売店などで行き方を聞いて、訪れてみるのも一興です。
『裏万座毛』
いかがでしたか?“象の鼻”以外にも見応えある、西海岸随一の絶景スポット。沖縄観光の定番と呼ばれる魅力とその真髄を、ぜひご自身で確かめてみてくださいね。
西海岸随一の絶景スポット

スマートポイント

  • 午後になると、“象の鼻”は、逆光となるため、撮影には不向き…。訪問するなら午前中がベストです!
  • 近場の『恩納村営ナビービーチ』や『万座ビーチ』では、マリンアクテビティも充実しています。水上バイクなどで海側から万座毛を眺めるのも一興です。
  • ちなみに、“象の鼻”の前は、常に混み合い、撮影も順番待ちとなりますので、覚悟しておきましょう。その意味でも午前中早めに行くと比較的空いています。

ライターのおすすめ

万座毛で美しい写真を撮るならば、「C-PL」などの偏光フィルターを準備しましょう。水面の反射を抑えるので、ダイナミックな海底の地形もバッチリ抑えられます。時間帯は午前中〜お昼ごろまでがベスト!

小川研

世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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