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観光観光

2016.02.10

小樽まちあるきのスタートは
小樽市総合博物館運河館へ!

writer : 石田 美恵

小樽運河のすぐ近くに、1893(明治26)年に造られた小樽初の営業倉庫、旧小樽倉庫があります。
軟石造りの倉庫の壁は、お客さんから預かった大切な荷物を火事から守っていました。この歴史ある建物のほぼ半分を利用しているのが、小樽市総合博物館運河館です。
小樽市総合博物館運河館
小樽は明治から昭和初期にかけて北海道随一の港湾都市として繁栄しました。博物館では小樽の繁栄ぶりなど、歴史や文化、自然についてわかりやすく、楽しく展示しています。
小樽運河の模型
たとえば、こちらはかつての小樽運河の模型。青い点線部は現在道路になっています。小樽を散策するとき最初に訪ねると、街の奥行きがぐんと深く感じられますよ。

北海道一の貿易港、小樽のあゆみを知る

博物館は、二つの展示室に分かれています。第一展示室は「近代小樽の歴史」ゾーンです。
近代小樽の歴史
小樽は江戸時代後半から始まるニシン漁業、明治時代から本格的に始まる港湾整備によって大きく発展しました。荷物を満載してきた船が小樽で荷を降ろし、それらを保管しておく倉庫業が盛んだったのですね。
模型
博物館になっている旧小樽倉庫は、穀物や海産物を預かる倉庫でした。中庭があって、ここで荷さばきをしていたそうです。当時、北海道から日本海、瀬戸内海を通って大阪まで行き来していた商業船は、現在では通称「北前船(きたまえぶね)」と呼ばれています。「北前船」は米、味噌、醤油、酒などの食料から、傘、ロウソク、反物、建築資材など、生活に必要なものは何でも運びました。

ニシンと人が押し寄せた小樽

展示室にはニシン漁に使われた道具がたくさん展示してあります。
ニシン漁に使われた道具
これらは「もっこ」と呼ばれるニシンを入れて背負った木製の箱。ニシンを満杯に入れると30キロにもなりました。ニシンは、とにかくものすごい量が日本海沿岸に押し寄せ、最盛期は明治末期、1年間で9万トンも水揚げされました。
博物館では、事前に電話して都合がつくと、スタッフの方にいろいろ説明してもらえます。
博物館の指導員、山本侑奈
博物館の指導員、山本侑奈さんは、特に近代の歴史が専門分野。専門家のお話を聞くと、理解度が全然違います。ニシン漁に従事するため、小樽には全国から大勢の人が集まりました。小樽は札幌よりずっと大きな街だったんですね。

大正時代にタイムスリップ!

第一展示室を進んでいくと、小樽がもっとも華やかだった明治末から大正時代の街並みを復元したコーナーがあります。
街並みを復元したコーナー
展示されている昔の道具類の中には、今も使えるものがあり柱時計もチクタク動いています。
昔の家を再現
足踏みオルガンもちゃんと音が出ます。これはかつて裕福な商店で使われていたもの。
昔のオルガン
こちらでは3月のひな祭りと、5月の子どもの日には人形を飾っています。そのときは、博物館が収蔵している昔の着物を着て、ここで記念写真を撮ることもできます。子どもたちに大好評で、毎年のように来る子もいるとか。

生き物や自然の様子、縄文遺跡も見学できます

第二展示室は「小樽の自然」と「小樽の遺跡」ゾーン。特に昆虫の展示が充実しています。小樽で見られる虫は全種類を網羅しています。
小樽の自然
小樽は昆虫の生息地の北限と南限が交差するエリアでもあり、多種多様な昆虫が生息しています。野生動物のジオラマや、巨大なトドの骨格標本もありますよ。
野生の再現
また、小樽では縄文時代の土器やウルシ塗りの器、火をおこす道具など貴重な遺物もたくさん出土しています。
小樽の遺跡
山と海に囲まれた小樽は、縄文時代の人々にとっても食べものが豊富で、非常に住みやすい場所だったことがわかります。江戸・明治・大正時代から、約3500年前の縄文時代まで、一気に小樽の歴史と自然を体験できる小樽市総合博物館運河館。ここに来ると、小樽を観光するときの見方が少し変わります。
さらに興味がわいてきた方は、ぜひ本館にも足を運んでみてください。

スマートポイント

  • 小樽観光の一番最初に博物館を見ると、まちの歴史、文化、自然がよくわかり、小樽散策がぐんと楽しくなります。小樽運河からも近いのでアクセスも良いです。
  • 見学の際には事前に電話し、スタッフによる案内を依頼すると、より理解が深まります。
  • 運河館でおもしろいと感じた方は、もっと資料の充実している本館にも足を運んでみてください(運河館から徒歩20分)。鉄道の歴史など、さらに深い小樽を知ることができます。

ライターのおすすめ

大正時代の街並み復元コーナーは、ハイカラな道具がたくさんあってじっくり見ると楽しいです。もし売っていたら、買いたくなります。

石田 美恵

札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。

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