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観光観光

2016.02.26

札幌・三岸好太郎美術館で
天才画家の生涯とロマンを辿る

writer : 新目 七恵

「旅先でアートに触れたい」「個性的な札幌観光を楽しみたい!」
そんな方におすすめなのが、北海道立三岸好太郎美術館です。
三岸好太郎美術館

提供写真:三岸好太郎美術館

三岸好太郎は、札幌に生まれ、大正から昭和初期に活躍するも、31歳の若さでこの世を去った夭折の画家。その名を知らずとも、繊細で詩情に満ちた作品に触れれば、新しい発見があるかもしれません。
緑に囲まれた小さな美術館は、絵本を販売していたり、「カフェきねずみ」という人気のカフェもあったり、家族や友人と訪れるのに持ってこいの
雰囲気。美しい風景やグルメとともに、〝アートとの出合い〟を旅の思い出にしてください。

夭折の道産子画家・三岸好太郎ワールドとは

『生きた。描いた。愛した。』――三岸好太郎美術館のキャッチコピーは、何とも情熱的!
これは、三岸作品を読み解くキーワードとも言えるのです。
美術館内

提供写真:三岸好太郎美術館

20歳で画壇デビューし、日本の近代洋画史で存在感を放った三岸。その特徴は、わずか10年の間に作風がどんどん変化したこと。たとえば、人物画や風景画から、道化のモチーフへ。さらには抽象画、晩年には蝶や貝が登場する幻想的な光景に取り組みました。
晩年の作品
「作品から伝わる自由な気風は、札幌の風土を象徴しています」と、福地大輔学芸員。その魅力を体感できるおすすめの鑑賞ポイントは、意外にも、螺旋階段の中央だそう。
螺旋階段の中央
理由は、1・2階の作品が同時に見渡せるから。「同じ人物が描いたとは思えない作品の多彩さを体感してください」。自由に、奔放に。時代を駆け抜けた若き才能から、冒頭の言葉の意味を感じ取ってみてはいかがでしょうか。

創作秘話を知るなら、無料ガイドが便利でお得!

この美術館は、1967年に誕生。そもそものきっかけは、妻で画家の節子さんが「好太郎の作品は札幌にあるのがふさわしい」と、作品220点を寄贈したこと。東京国立近代美術館をはじめ、全国各地に三岸の作品はありますが、故郷・札幌で鑑賞できる喜びは格別といえます。
作品と鑑賞する親子

提供写真:三岸好太郎美術館

時間が許せば、無料のボランティア解説を利用するのがおすすめです。祝日や催しのある日を除き、毎日午後1~3時にいつでも受付OK。展示作品や三岸の人生について、分かりやすく学べます。基本は30分ですが、都合に合わせて変更できるので、気軽に申し込んでみましょう。展示入れ替えは年に5回行っており、さまざまな角度から三岸作品の魅力を紹介しています。

子供に人気! おばけのマールと館内探検

興味はあるけれど、子供が一緒だと行きにくいかも…。と思った方、ご安心ください。実はこの美術館は、子供にも人気! そのワケは、この絵本。
おばけのマール
札幌発の「おばけのマール」です。これは、札幌の円山地区に住むおばけ・マールが、札幌のあちこちを訪ね、冒険を繰り広げるシリーズ。この美術館も、舞台のひとつとなりました。
ということで、夏&冬休み期間中は、なんと館内にマールが出現!
館内に出現したマール
一緒に館内を探検しながら、作品に親しむ催しが開かれています。もちろん、絵本や絵葉書など、関連グッズも販売。気に入ったら、ほかの作品に登場する場所に足を運んでも面白いですね。
また、2階には工作コーナーが常設されており、三岸作品に関連したぬり絵などで遊べます。美術館ならではの遊び心で、お子さんも楽しいひとときを過ごせることでしょう。

庭園や野外彫刻…自然に溶け込むアート探訪も

春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色…。札幌らしい四季の美しさを味わえるのも、三岸好太郎美術館の良さ。なぜなら、約5.2ヘクタールという広大な北海道知事公館の敷地内の一角に位置し、青々とした芝生や豊かな木々に囲まれているのです。
青々とした芝生や豊かな木々

提供写真:カフェきねずみ

敷地内には、美唄出身の安田侃(やすだかん)作の「意心帰」、流政之作の「サキモリ2000」などの彫刻作品が点在。また、国の登録有形文化財に指定されている北海道知事公館の建築美も、一見の価値ありです。
道路を挟んで隣接する道立近代美術館も含め、散策コース「アートフル・ガーデン」が整備されています。
道立近代美術館「近美コレクション」との共通観覧券(一般820円など)もあるので、お得なアートめぐりも楽しめます。

喫茶「きねずみ」で、可愛いエゾリスに会えるかも?

「全国の公立美術館のカフェの中でもとくにユニークなお店だと思います」と福地学芸員が胸を張るのが、館内入口そばにある「カフェきねずみ」。
カフェきねずみ店内

提供写真:カフェきねずみ

落ち着いた雰囲気の店内では、札幌の人気パン屋「モンクール」の自家製酵母パンをはじめ、手作り菓子や100&果汁のジュース(各500円)、山中牧場の牛乳(300円)などが味わえます。安心&安全な地元の味覚にこだわったメニューに加え、人気の秘密は、「エゾリス」を意味する店名にあり。
野生のエゾリス

提供写真:フォトリーナ®

そう、野生のエゾリスがひょっこり顔を出すのです。北海道にしか生息しないキュートな姿に、旅の疲れも癒されるはず。「雪原が広がる冬は特に見つけやすいですよ」と森みちこ店長。
喫茶店だけの利用もOK。移動の合間に、旅の小休止に、ぜひ足を運んでみましょう。

スマートポイント

  • 「オーケストラ」をテーマにした代表作もある三岸作品にちなみ、地元の演奏家を招いたイベントも開催! 参加人数が限られているので、事前にチェックして参加しましょう。
  • 年5回の展示のうち、3種類以上鑑賞すれば、記念品がもらえるスタンプカードもあり。全部コンプリートすると、画集がもらえます。
  • 「カフェきねずみ」の人気商品は、三岸作品のモチーフ・蝶をかたどったオリジナルクッキー。1袋単位(250円)で購入できますし、コーヒー(400円)を注文すると、1個付いてきます♪

ライターのおすすめ

実は、三岸の死後、女流画家として成功した節子夫人のほうが有名。伝記本を読むと、違った三岸像が浮かぶかも。愛知県には一宮市三岸節子記念美術館があり、長男・黄太郎も画家。作品を見比べるのも、一興です。

新目 七恵

1982年、北海道生まれ。十勝、函館の地方新聞記者を経て、2011年から札幌でフリーライターとして活動。

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