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観光観光

2016.04.06

レトロな駅舎が歴史を伝える
旨いものもいっぱいの小樽駅

writer : 金子 美里

小樽駅ホーム
観光都市として知られる小樽市。その玄関口となっているのが小樽駅です。
観光名所として名高い運河が、駅から徒歩圏内にあることや、近隣観光スポットへ繋がる交通の起点となっていることもあって、多くの観光客が利用しています。
もちろん、便利な交通の要所ではありますが、実は駅の中にも楽しめるところがいっぱい。単なる通過点としてだけでなく、見どころスポットの一つとして満喫し、小樽をまるごと味わいつくしちゃおう。

レトロで堂々とした駅舎は上野駅の妹分

駅の開業は、1903(明治36)年。当初は札幌と函館方面を繋ぐ交通の要所として、人や物資を広く運び、大きな役割を果たしていました。
現在は、函館へ繋がる山側のルートの重要性こそ低くなりましたが、いまでも札幌との移動で多くの人が利用し、道内でも10本の指に入る利用率の高さを誇っています。
駅舎
左右対称で、どっしりとした構えの駅舎は、昭和初期に上野駅をモデルにデザイン。1989年には、上野駅と姉妹駅の提携もしています。その堂々たる姿は、2006年に国の有形文化財にも登録されました。
2012年の改修工事によって、建設当初の外観が復元されたことで、歴史の重みをさらに感じられる姿になったのです。
駅内
駅内も壁にレンガを使用するなど、レトロで温かい雰囲気を演出しており、訪れる人の旅情をかきたててくれます。

街の歴史を感じさせるホームは旅の入り口

レトロなこの駅は、降り立ったホームからすでに見どころいっぱい。
まずは、柱一本一本に設置されたランプ。ガラス工芸で知られる街を象徴するかのように、駅内にある333個ものランプの光が、電車を降りた人々を迎えます。
ランプ
ガラスのランプ
夜のホームは、とくにオススメ。ほのかに揺れる光が、ロマンチックな雰囲気を醸し出してくれるのです。
夜のホーム
また、1・2番ホームには、「むかい鐘」のミニチュアを展示。これは、1965年頃まで使用されていた鐘。その鐘の音で、列車の到着を人々に伝えていました。上りの場合は2度、下りの場合は3度、鐘が鳴らされることになっており、その音が聞こえると、列車を待つ人や、出迎えの人たちが、一斉にホームへ急いだといいます。
むかい鐘のミニチュア
レプリカではありますが、実際に鳴らしてみることも可能です。ホームに響く、澄んだ温かい音色は、かつての駅のにぎわいを思い起こさせ、ノスタルジックな気持ちにさせてくれます。

名物・裕次郎ホームで記念写真を

裕次郎ホーム
また、特徴的なのは4番ホーム。
通称「裕次郎ホーム」と呼ばれており、小樽とも縁の深い大スター・石原裕次郎さんにちなんだ仕掛けが施されているのです。
石原裕次郎さんの等身大の写真パネル
一番の注目は、等身大の写真パネル。
1978年に、テレビ番組のロケで、裕次郎さんがこのホームに降り立ったときの写真が飾られています。すらりとしてダンディな姿は、ファンでなくてもほれぼれ。駅の記念撮影スポットの一つにも、なっています。
ホーム番号の表示版
また、ホーム番号の表示版は4の字がヨットに見立てたデザインになっているのも心憎い演出です。

地元のおいしいがぎゅっ! タルシェで味の後志めぐり

改札を出ても、駅の魅力はまだまだ尽きません。
小樽駅マーケットと名づけられた一角には、駅弁やお土産が充実したキオスクをはじめ、パン屋やカフェなど、5つの店舗が並んでいます。
駅なかマート タルシェ
中でもぜひ立ち寄りたいのが、「駅なかマート タルシェ」です。
店内には、道内のおいしいものや、こだわりの品が、ずらりとそろいます。扱う商品の数は、およそ1,000アイテム。その8割は、小樽をはじめとする後志エリアで作られたものです。
敦賀康夫店長
地元や近隣の商品は、実際に生産者と会って話をしたり、現地に行くことも多いと話す敦賀康夫店長。
「例え小さな個人店の商品であっても、質がよくて、作った人の心が伝わるものなら、扱わせてもらいます。 『後志って、こんなにステキなものが、いっぱいあるんだ』と、気づくきっかけを作る場所になれれば、と思っているんです」

店長が自信を持ってオススメする地元の旨いもん

バラエティ豊かな品々
駅なかマート タルシェには、野菜や卵といった生鮮食品から、お菓子やポストカードまでバラエティ豊かな品々が並びます。選ぶのに困ったときは、人気ランキングを参考にしたり、スタッフに声をかけよう。
店長のオススメ商品は3点!
とうもろこしのクリームスープとホワイトアスパラピクルス
「とうもろこしのクリームスープ」540円(左)。「ホワイトアスパラピクルス」1080円(右)。
スープは、仁木町の農家・紅果園と地元の洋食レストランぴあっとが協力して製作。ピクルスは、赤井川コロポックル村製。
「アスパラ名人といわれる農家さんの作った商品で、シャキシャキした歯ごたえがたまりません」と店長。
タルジェンヌ
タルシェオリジナルのスイーツ「タルジェンヌ」132円。地元の菓子店・六美の協力で制作した生クッキーです。小樽ワインを使用し、大人の味わいが楽しめます。

言葉を尽くして商品を紹介する敦賀店長。「僕たちは、生産者さんから商品を託されていると思っています。しっかりそのよさを伝えたいですね」

その場で、車内で、宿泊先で楽しめる地元グルメも

タルシェには、ほかにも地元名店の直営店が併設しています。
立ち食い寿司は、質の高い味を提供し続ける伊勢鮨が、プロデュース。熟練の職人さんが、目の前で、鮮やかに握ってくれます。もちろん、ネタは前浜で上がったものを含め、新鮮なものばかり。
立ち食い寿司
職人さん
電車の待ち時間を利用して、ちょっぴり豪華に小腹を満たしていく人も。
持ち帰り用も用意されているので、リッチな駅弁として楽しんでもいい
ですね。
小樽なると屋
また、半身揚げで有名な「小樽なると屋」の直営店もあります。
「ざんぎ(1個)」130円や「半身揚げ」980円を揚げる様子は魅力的。
「ざんぎは車内で自分が食べるために、半身揚げはお土産にといって買っていかれるお客様も多いですよ」とスタッフさん。
揚げたてほやほやの鶏肉は、軟らかくてジューシー。程よい塩加減もたまりません。

見どころもグルメもそろった駅。
ただ通り過ぎずに、観光スポットの一つとしていろいろ散策してみよう。

スマートポイント

  • 運河などの観光スポットも近いので、小樽めぐりとあわせて楽しむことができます。
  • 駅内のショップでは、ほかでは手に入れられない地元ならではのお土産が手に入れられます。
  • 駅内にも撮影スポットがたくさん。裕次郎ホームで等身大パネルとの記念撮影は忘れずに。

ライターのおすすめ

駅自体も楽しいですが、札幌―小樽間の車窓の眺めは、海や山、半島が見えて何度見ても見飽きません。行き帰りの時間を変えて異なる表情の景色を楽しんでみてください。

金子 美里

フリーランスライター。地元情報誌の編集として勤めたのち独立。現在は観光情報誌や旅行雑誌などに執筆。

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