日本一の直線道路は絶景!ぜひドライブに出かけましょう!
日本一の直線道路は、北海道の札幌市と旭川市を結ぶ国道12号線の途中、美唄(びばい)市~滝川市間に存在します。
北海道のほぼ中央に、まっすぐな道が南北に29.2kmも続いています。しかし、走ってみるとわかるのですが、ちょっと曲がっている部分もあるのです。とはいえ、日本一の直線道路と認定をされているので、北の滝川市をスタートし、砂川市、奈井江(ないえ)町、美唄市の4市町にまたがってドライブしてみましょう。
直線なのでハンドルはそのまま!

      
                
観光              
2021.08.16
writer : 吉田弥生
日本一の直線道路は絶景!ぜひドライブに出かけましょう!
日本一の直線道路は、北海道の札幌市と旭川市を結ぶ国道12号線の途中、美唄(びばい)市~滝川市間に存在します。
北海道のほぼ中央に、まっすぐな道が南北に29.2kmも続いています。しかし、走ってみるとわかるのですが、ちょっと曲がっている部分もあるのです。とはいえ、日本一の直線道路と認定をされているので、北の滝川市をスタートし、砂川市、奈井江(ないえ)町、美唄市の4市町にまたがってドライブしてみましょう。
直線なのでハンドルはそのまま!

北海道の道路は道幅が広く、直線が多いといわれています。
これは、主要道路の多くが明治の開拓時代に作られたためです。
何もない原野に、街並みよりも先に計画的に道路を開削したので直線道路ができやすかったのです。

日本一の直線道路は旭川地方の開拓を進めるために1886(明治19)年から開削・整備がはじまりました。
1889(明治22)年の工事復命書に「…ナルベク直線道路ト為スを主トシ…」と書かれていたために、このようなまっすぐな道が作られたというわけ。
でもそのときはまだ日本一の直線道路ではありませんでした。

日本一の直線道路になったのは時代が下って1990(平成2)年のこと。
滝川バイパスの開通により、27.7kmから29.2kmに伸び、それまで日本一長い直線鉄道であるJR室蘭線の沼ノ端駅~白老駅間の28.736kmを抜いて「日本一の直線」になりました。
いずれも北海道ですね。日本一の直線道路を作るには広大な北海道でしか不可能でしょうね。
滝川市内の国道38号線と12号線の交点から日本一の直線道路のドライブはスタートです。
車で5分もかからず砂川市に入るのですが、この部分はのちに延長された道路で、実は微妙に曲がっています。29.2kmと宣言しているものの、厳密な直線距離は27.7kmです…。

砂川市に入るとすぐ右手に巨大なモニュメントが現れます。その後ろに隠れるように像と「赤穂四十七義士之墓」の看板が!

大石内蔵助像です。この近くに赤穂四十七士の分霊を受けている北泉岳寺というお寺があり、毎年12月14日に北海道義士祭が開催されています。

砂川市発祥の北海道みやげで有名な菓子メーカー、北菓楼の砂川本店が道路沿いにあります。休憩を兼ねて立ち寄って、ソフトクリームを食べたり、お菓子を買ってみてはいかがでしょうか。

砂川駅周辺は砂川市中心部の賑わい。若干起伏があり、車も多いので注意して運転しましょう。
日本一の直線道路のドライブは、中間点がある奈井江町に入ります。
カントリーサインは特産品のメロンと町木のナナカマド。車も少なく道幅の広い直線道路を気持ちよく走っていくと、中間点のモニュメントが見えてきます。


モニュメントの先を左折すると、日本一の直線道路唯一の道の駅「ハウスヤルビ奈井江」です。
名前のハウスヤルビは、友好記念都市提携をしているフィンランドの同名の町にちなんで付けられました。

北欧の雰囲気が漂うログハウス風の大きな三角屋根が印象的な建物です。喫茶店と売店が入っています。

奈井江産のふっくりんこを使ったおにぎりや地元ベーカリーのパンを販売しています。米粉を練り込んだソフトクリームもあります。

道の駅に隣接して特産物の直売所とフードコートがあり、「一直線道」というなんともストレートな名前が付いています。
日本一の直線道路のドライブもいよいよゴールに近づきます。
奈井江町を抜けるといよいよゴールのある美唄市です。右手は見渡す限りの水田と遠くに山並みが見えてきて、しばらくのどかな風景が続きます。左手には国道12号線と並行してJRの線路が走っています。

左手に現れるレンガ色の壁が目を引く建物は「すぎうらベーカリー」。
札幌市にも支店がある人気のパン屋さんです。地産地消にこだわり、美唄産のお米を使ったパンに力を入れています。


店内にはおいしそうなパンがたくさん! バゲットやあんパン、シフォンケーキなど商品の半分は米粉を使ったものです。

もう1軒立ち寄っちゃいましょう。こちらは、美唄市の特産物を扱うアンテナショップ「PiPa(ピパ)」。美唄特産のお米や美唄焼き鳥、とりめしなど多種多様な商品が並んでいます。

美唄の隠れ(?)名物「角屋のやきそば」もあります。焼き鳥は真空パックがあるのでお土産にしてもいいかも。

日本一の直線道路が終わりを告げる地点に、スタート地点と同じデザインのモニュメントが立っています。お疲れ様でした! と言いたいところですが、よくよく写真を見ると、まだ直線が続いているような…。
実は、モニュメントを過ぎてもちょっとだけまっすぐなんです。おそらく、本当の日本一の直線道路の終わりは陸橋の上なので、モニュメントが作れなかったと思われます。

ここからカーブになっていて、本当に日本一の直線道路はおしまいです。多少の起伏や道幅の変化はあるものの、国道12号線、日本一の直線道路は40分くらいでドライブができます。
日本一の直線道路だからといってスピードは出しすぎないように!
日本一の直線道路は一般道です。景色やお買い物も楽しみながら安全運転でドライブしてくださいね。
※こちらは、公開日が2016年8月16日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
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                吉田弥生
札幌生まれ札幌育ち。好奇心旺盛で初めての事には何でもチャレンジする性分。北海道の知られざる魅力を発掘します‼
