北海道観光の醍醐味といえば、おいしいものをたっぷり食べて、澄んだ空気と自然豊かな風景に心癒されることでしょうか? そんな夢を叶える場所が、札幌の中心部から少し離れた東側にあります。
明治期に建てられ、いまも威風堂々とした佇まいを見せるレンガ造りの「サッポロビール園・博物館」は、開拓使時代に生まれた国産ビールの歴史を展示した博物館と、開拓使館の「ケッセルホール」をはじめ、「ライラック」「ガーデングリル」などでビールやジンギスカンが味わえる複合施設。日本の「ビールのふるさと」は、こちらのサッポロビール園なんですよ♪
工場直送のおいしいビールはもちろん、ここでしか味わえない限定のビール、国産初のビール「復刻札幌製麦酒」の試飲ができるプレミアムツアーが大人気。さぁ、あなたもビールの歴史を学んで、本場のおいしい生ビールにノドを鳴らしましょう!
観光
2021.03.30
ビールの歴史と本場の味を堪能
サッポロビール園・博物館
writer : 上坂 由香
ビール造りに情熱をかけた先人たちを知るプレミアムツアー
札幌の中心部を南北に流れる創成川の東側にある「サッポロビール園・博物館」は、JR札幌駅の北口から「東63サッポロビール園」行きのバスに乗車して約7分。レトロな趣きを感じるレンガの建物と、美しい公園が一体になった園内は「サッポロガーデンパーク」と呼ばれ、年間18万人の観光客が訪れる人気のスポット。
こちらでまずオススメしたいのが、日本のビールの歴史を辿る「プレミアムツアー」(大人500円、中学生以上20歳未満300円、小学生以下無料)。1890(明治23)年に建てられた博物館の総合受付で参加を申し込み、パスをもらって入場します。じっくりと観覧できる自由見学コース(無料)も好評です。
このツアーは、国産ビールの製造に情熱をかたむけたサッポロビールの生みの親、村橋久成の物語などを鑑賞するプレミアムシアターからスタート。先人たちの苦労話に心を打たれますよ。開拓使からはじまるサッポロビールの歴史をパネルで展示したギャラリーでは、ブランドコミュニケーターがわかりやすく解説。当時の貴重な資料やビール瓶、明治の美人画サッポロアドコレクションも必見です。
ビールの試飲や泡までおいしい注ぎ方も伝授!
日本初の国産ビール製造の歴史と、現代のビール産業の発展や進化に尽力するサッポロビールは、大麦とホップ両方の育種を行う世界で唯一のビール会社。安心・安全はもとより、良質な原料にこだわるからこそ、おいしいビールになるのですね!
ツアー最後のお楽しみは、スターホールでの試飲。創業当初の製法を再現した「復刻札幌製麦酒」と、おなじみの「黒ラベル」と飲み比べができます。明治時代に、こんなおいしいビールを飲んでいたのか!と感動しますよ。車の方はは、ノンアルコールビールやソフトドリンクに変更ができます。
ビールでのどを潤したあとは、泡までおいしいビールの注ぎ方レクチャー。意外とよくやってしまう、グラスを傾けるやり方はNGだそうですよ…。また、スターホールでは、博物館見学をしなくても、工場直送の各種ビール(サッポロ生ビール黒ラベル200円、北海道限定サッポロクラシック200など有料)を楽しめます! ビールのふるさとで、本場の味をじっくり堪能してみて。
博物館のあとはビアホールでジンギスカン!
博物館でビールの歴史を学んだあとは、隣の開拓使館にあるケッセルホールで、ジンギスカンはいかがでしょうか? サッポロビール園を代表するケッセルホールは、大正時代に製造されたビールの仕込み釜(ケッセル)がシンボル。500席以上ある広いビアホールの雰囲気を盛り立てるように輝いています。
ビール園のオススメは、厳選した生ラムをたっぷりと食べられる「生ラムキングバイキング」(120分/3,132円)の食べ放題セット。工場直送のおいしい生ビールを心置きなくたっぷり堪能したい人には、食べ飲み放題(4,212円)、さらにプラス300円で、サッポロクラシックやハイボールなど飲み物のグレードアップができます。
また、博物館のプレミアムツアーと生ラムジンギスカン&生ビール食べ飲み放題がセット(3,800円)になった「満喫パック」がかなりお得! タイムスケジュールがあるので、博物館の総合受付で予約してくださいね。
ここでしか味わえない限定ビールをマイスターが注ぐ
「サッポロビール園・博物館」を訪れたら、ぜひとも味わってほしいここだけの限定ビール「ファイブスター」。生ビールを知り尽くした熟練のマイスターが、7:3(ビール:泡)の黄金比率にこだわりぬいて注ぐ珠玉の一杯です。
深みのある味わいと軽やかなのど越し、大切に育てられたホップの香りがすぅ~っと染みわたるおいしさ。「外国からの観光客に日本のビールは世界一おいしいと言われるが、何よりうれしいですね」とマイスター。世界に通じるサッポロビールのおいしさは、札幌っ子の誇りでもあるのです。
北海道の旬の味を洗練されたグリルで味わう
落ち着いた雰囲気の「ライラック」では、生ラムジンギスカンのほかに、しょう油や塩、ハーブなどを漬け込んだ味付けジンギスカンが好評。窓やテラスからは、緑豊かなツタが絡み、長い歴史を感じさせるレンガの建物を眺めながら食事ができます。
博物館の前にある「ガーデングリル」は、穀物で育てたグレインフェッドラムや、北海道産の食材にこだわって料理を提供するワンランク上の上質な空間が魅力。落ち着いた店内は、大小さまざまな個室もあって、大切な人とゆっくり時間を過ごせます。窓から見えるレンガの建物も、欧州に来たような素敵な雰囲気を演出しています。
サッポロビールの星のマークは、開拓使のシンボルである北極星をモチーフにした五稜星。北海道開拓とともに歩んだ誇り高いこのマークを眺めながら、本場のビールを味わってくださいね!
※こちらは、公開日が2015年12月18日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 札幌駅南口にある東急百貨店南側から「88番ファクトリー線」のバスに乗ると、サッポロファクトリーなどを循環してビール園まで行けるので便利。ビール園からの帰りは、大通公園や時計台を経由しています。
- 「ガーデングリル」の向かい側にある「ガーデンカフェ」では、ビールにまつわるお土産や、全道さまざまな地域の観光パンフを設置。旅行のお供に便利なのでぜひGET!
- 博物館内のスターホールでは、「開拓使麦酒ピルスナー(300円)」やおなじみの「黒ラベル(200円)」「サッポロクラシック(200円)」の3種飲み比べセット(600円)が人気。セットの方が100円お得!
ライターのおすすめ
「サッポロビール園・博物館」のレンガの煙突は、サッポロファクトリーにある煙突より高く、その立派なフォルムは見ごたえがありますよ。開拓使館の横から見上げて撮影するのがポイントです。
上坂 由香
5年に1度くらいしか風邪をひかない体質を自慢していたら、普通に歩いていただけで膝の半月板を故障。足腰の弱まりを痛感している今日この頃。
INFORMATION
スポット名 | サッポロビール園 |
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住所 | 札幌市東区北7条東9丁目2-10 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 0120-150-550 |
料金 | ジンギスカン&生ビール食べ飲み放題;大人~中学生4,400円、小学生2,106円、就学前無料 |
営業時間 | 午前11時30分〜午後9時 (LO.20時40分) |
定休日 | 12月31日 |
駐車場 | 無料200台 |
備考 | HP:https://www.sapporo-bier-garten.jp/ |
地図 | 43.0708674 |
スポット名 | サッポロビール博物館 |
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住所 | 北海道札幌市東区北7条東9丁目1-1 |
ジャンル | 博物館 |
電話番号 | 011-748-1876 |
料金 | 自由見学(無料)プレミアムツアー(大人500円、中学生以上20歳未満300円、小学生以下無料 試飲付) |
営業時間 | 自由見学 午前11時30分〜午後8時(入館は19時30分まで) プレミアムツアー 11時30分~17時30分 |
定休日 | 年末年始、臨時休館日 ※毎週月曜日(祝日の場合は翌日)は、自由見学のみ可 |
駐車場 | 無料200台 |
備考 | HP:http://www.sapporobeer.jp/brewery/s_museum/ |
地図 | 43.07152653909989 |