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グルメグルメ

2016.07.16

タレを塗って焼いてまた塗って
帯広名物「豚丼のはなとかち」

writer : 石田 美恵

JR帯広駅から徒歩約7分、「豚丼のはなとかち」は北海道物産展でも評判の豚丼専門店です。休日のお昼には、200〜300人の行列ができることも、めずらしくありません。
外観
のれんにある「半ばら」は、半分がバラ肉、半分がロースの豚丼のこと。お客さんのほとんどが注文する人気メニューです。
半ばら
そのおいしさの秘密は、道産の豚肉や米など素材のよさ、自家製のタレ、丁寧な「焼き」の技術にあります。

自家製タレを何層にも塗り重ね、味わい深く

味の決め手となるタレは、銅の大鍋で約4時間かけてグツグツ煮込んで作ります。材料には、甘味とツヤを出し、肉質を柔らかくするために、はちみつをふんだんに使用。このタレだけで、おいしそうな匂いが立ちこめます。
タレ
焼き方は、まずグリルの網に肉をのせ、1枚ずつタレを塗ります。片面ずつたっぷりと。
タレぬり
裏返し
少し焼けてきたところでもう1枚網を重ね、クルリとすばやく裏返します。反対側にもタレを塗り、少し焼いて裏返し、またタレを塗って焼き…を何回もくりかえします。
タレ重ねぬり
こうして何層にも重ねて塗ることで、香ばしさと深みのある味が生まれます。余分な脂は下に落とし、さっぱり、こんがり焼き上げるのがコツ。タレの匂いに誘われて、待っているお客さんのお腹はグーグーに。

北海道産「山わさび」がアクセント

はなとかちの看板メニュー「半ばら豚丼」は、中盛で1,200円。丼の手前側がバラ肉、後ろがロースで、一度に両方の味が楽しめます。
半ばら豚丼
中央に見える薬味は、北海道特有の「山わさび」。一般的な青いわさびとは種類が違い、色合いが白く、さわやかな辛みが特徴です。
山わさび
豚肉と一緒に口に入れると、さっぱりとして脂っこさが気になりません。「この山わさびを買いたい!」というお客さんもいるほどですが、ここでは販売していないので、そういう場合は青果店に行きましょう。
メニュー
「半ばら丼」のほか、ロースだけの豚丼もあり、もともとはこちらが定番。また、サイズ別に特盛、中盛、並盛、お子様用の半盛があります。

テイクアウトもOK、タレもあります!

座席は、カウンターと落ち着いて食べられるテーブル席があります。店内は明るく心地よく、ご主人の前田弘樹さんが、豚丼について気さくに説明してくれます。
カウンター席
テーブル席
店で食べる時間がないときは、テイクアウトもできます。びん入りの自家製タレも販売しているので、自宅で挑戦することも。ぜひ、塗って焼いて、ひっくり返して…を試してみましょう!
テイクアウト用
びん入りタレ
ご主人の前田さんは「特別なことはしていません」といいますが、その真っ正直な仕事ぶりは、各地で開かれる北海道物産展でも高く評価されています。数ある豚丼専門店を見てきた物産展のバイヤーが、「こんなに手間暇かけて、丁寧に肉を焼いている店は、なかなかありません」と評したの豚丼。もちろん、地元でも愛され続ける味わいです。

スマートポイント

  • ランチタイムは混む場合も多いので、時間に余裕があるときは、午後2時ころに行くのがおすすめです。
  • 店で食べる時間がないときは、お持ち帰り容器(80円)でテイクアウトもできます。
  • 自宅でもこの味にチャレンジしたい人には、はなとかち特製「ぶた丼のたれ」(810円)がおすすめです。

ライターのおすすめ

バラ肉は、網でじっくり焼くので余分な脂が落ち、さっぱりした味わいです。山わさびをのせて食べると、さらにさわやか。女性でも、半ばら丼の中盛で大丈夫だと思います。

石田 美恵

札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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