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2016.07.12

素のままで豪快に遊び味わう!
サンキューファームのターンム畑

writer : Peko

ターンム。漢字で書くと田芋。水田で栽培されるサトイモの一種です。親芋の周りに子芋がたくさんできることから、子孫繁栄の縁起物として沖縄のさまざまな行事によく登場します。
産地の一つ、宜野湾市大山の広大なターンム畑は国道58号線の海側に広がっています。豊かな湧き水に恵まれて戦前から脈々と受け継がれてきたその風景はどこか懐かしくて、心が洗われるような、生命が溢れるような、豊かな情緒をたたえています。数多くの野生生物や植物も見られる貴重な水辺環境でもあります。
ターンム
農薬も肥料も使用しない自然栽培でターンムを育てている「サンキューファーム」では、遊びながらターンムに触れる体験イベントを開催しています。今回ご紹介するのは「植付け体験」。これは本当に愉快!豪快!爽快!子どもだけでなく大人も皆、ターンム畑の風景の一部になってしまいますよ~。
天然のシャワー(湧き水)と更衣スペースもあるので、観光ついでに気軽に体験してみてはいかがでしょうか。

海水浴も良いけど、泥水浴も最高!

畑に響きわたる歓声。ちょっと驚くような光景かもしれません。頭から泥一色の男性、顔が汚れて慌てている女性、泳ぐように田んぼを移動するやんちゃ坊主、恐怖で泣き叫ぶ赤ちゃん。みんな素のままの姿をさらしています。
どろんこ
体験イベントは泥んこ遊びから始まります。思い切って田に足を入れてみると、ぬるっとした泥の感触が最初は気持ちワルい!だけどこれが実に気持ちイイのです。
長年、農薬などが混じることのなかったサンキューファームの泥は微生物が豊富な生きた泥。代表の宮城優さんによると美肌効果やデトックス効果もあるのだとか。泥遊び直後に高熱を出してすぐに下げた子どもの話などいろいろと逸話があるそうですよ。
泥効果はメンタルにも響きます。ただ泥と戯れるだけで何て爽快なんでしょう。大人も子どもも遠慮なく泥合戦と行きますか!汚れは湧き水で洗い流せばいいのです。
親子で泥んこ
この日は豊穣を祈って、フラダンサーの渡邊強さんによる踊りが畑に奉納されました。ステージは畦道、背景は腰まで伸びたターンム、そして特等席は泥の中。渡邊さんは情感を込めて選りすぐりの3曲を踊りました。
説明を聞く

一年後、ターンムに再会できるかも?

いよいよ植付けです!あらかじめ整地された田んぼに道具で印を付けるところから体験します。
植え付け
ターンムは40~42cm間隔で植付けて行くのが鉄則で、それより密に植えるとうまく育ちません。碁盤の目状に付けた印に一つひとつ手植えするのですが、植える深さも14cmと意外と細かな基準があります。宮城さんは長年の経験から得たことをおもしろおかしく語ります。
細かい作業
田んぼに放り込まれた苗を軽快に植付けて行く参加者、何とも頼もしい!
皆で植える
一方で、せっかく付けた印も気にせずに心のままに植えて行く子ども達。
等間隔で植える
終わった後の田んぼは、隣の田んぼより明らかに個性的です!ちゃんと育つかな?田を見下ろし腕組みをして考え込む宮城さんを私は見ました(笑)。スタッフの皆さん、手直しよろしくお願いします!
ターンムの栽培期間は長く、1年後に収穫の時期を迎えます。あなたの植えた苗も一年したら立派に成長し、ひょっとしたら収穫体験で再会できるかもしれません。

ターンム料理に出合うには

宮城さんおすすめのターンム料理は何といっても「素揚げ」。あえて冷凍したターンムを使うのがおいしさの秘訣です。塩でいただくと素朴な甘みと香ばしさに感動しますよ。
ターンム料理
茎(=ムジ)も島豆腐や豚肉とともに煮込んだ味噌汁「ムジ汁」として沖縄の人々に愛されています。
汁に入れる
こちらがムジ。
水で洗う
体験イベントでは主にこの2品が参加者に振るまわれます。ターンム畑で食すターンム料理は格別です!また沖縄滞在中にターンム料理を食べたくなるかもしれませんね。そんな方のためにサンキューファームのターンムに出合えるお店をここでご紹介します。
 ○パン屋=宗像堂(宜野湾)・アルファルファ(北谷)
 ○飲食店=浮島ガーデン(那覇)自然いぬ。(読谷)・鉄鍋屋(宜野湾)・めえみち(宜野湾)など
そして毎月26日は「ターンムの日」。この前後の土曜日にスタッフ自らが農産物直売所「ハッピーモア市場」に出店してアツアツの素揚げを販売します。タイミングが合えばお運びくださいね。

散策でターンム畑を堪能

ターンム畑での時間は緩やかに流れていきます。子どものように遊びお腹を満たした後はお昼寝?それもいいけど、のんびりと散策してみませんか。
無数にある湧き水のひとつ「アラナキガー」を案内してもらいました。神が宿っていそうな気配、ヒンヤリと清らかな水。戦前まで湧水量の豊富なこの地から那覇まで生活用水を送っていたとか。今でも畑の水源として、子ども達の遊び場として、地域の人々に大切にされています。
アラナキガー
また「クンジャンアブシ」と呼ばれる、琉球王朝時代に首里と北部・国頭を結んでいた街道の跡があります。道を行きかう旅人が大山の湧き水でひと休みしたと聞くと、いにしえの時代を想像せずにはいられません。
水辺の探検
水辺の生物や昆虫・野鳥など生き物探しもターンム畑遊びの醍醐味です。自然栽培のサンキューファームの田んぼには、沖縄固有種のリュウキュウタウナギも潜んでいるそうですよ。今回は外来種のスッポンが水路から登場して参加者を湧かせていました。
水辺の生き物

楽しくおいしいイベント、展開中!

サンキューファームのもう一つの注目すべきイベントをご紹介します。
宮城さんの半生を幻想的に描いた影絵「ターンムの夢はオレの夢」の上演会です。生の朗読と演奏、そして生身の人が演じる手法は臨場感たっぷりで、かなり芸術性の高い作品です。何より、主人公を宮城さん自身が演じているので、苦悩するシーンではご本人のターンムへの想いが溢れて思わず引き込まれます。
影絵のイベント
大山のターンム畑の40haという広大な敷地のうち実際の耕作地は半分以下。都市開発の波も押し寄せてその存続が危ぶまれています。この豊かな場所を未来に残したいという宮城さんの想いが沖縄の人々に広がり、大山田芋ファンクラブを始め、影絵や音楽・踊り・装花・飲食店など様々な分野のサポーターが集結しています。皆で盛り上げるバラエティ豊かなイベント展開が今後も楽しみです。
未来に繋げる
観光で来る人々にターンムの素晴らしさを知ってもらって、元気いっぱいになってほしい。そう願うサンキューファームの愉快なスタッフの皆さん、撮影にヘン顔で応じてくれました。楽しいアイデアの源泉はきっとこんな所にあるのでしょうね。
アピール

スマートポイント

  • イベントの日程と詳細は下記Facebookをチェック!
  • サンキューファームまでの道のりは少しわりにくいので、Facebookのイベント詳細にその都度投稿されるアクセス情報を参考に。
  • 田んぼの泥は落ちにくいので、体験の際には汚れてもいい黒っぽい服がおすすめ。

ライターのおすすめ

ターンム畑で過ごす時間は、とっても緩やかで豊かな時間です。次の予定を詰め込まず、時計も外して、存分に浸ってほしいなと思います。

Peko

沖縄暮らしの中から生まれてくる生きた情報を発信して行きたい。 日々、手仕事人。時々、波乗り人。

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