とにかく広い店内!畳間の和室席、座敷席もあり
木造赤瓦の建物入口を入ると、驚くのがその店内の広さ。2カ所に分かれた畳間は席の間隔が広めに取られ、満席状態でも隣のテーブルがさほど気にならない心地良い空間を保っています。
位の高い武将だった謝名親方だけに、その格に適した広さを確保した建物は、撮影当時からの設計。現在はこの広さが功をなして、結婚式の披露宴会場として利用されることも。夜は琉球舞踊観賞と琉球料理をセットした一般向けイベントを開催しています(有料)。
座敷席以外に椅子テーブルの席もあり、よく見ると畳間に直に置かれた椅子テーブル。洋のようで和のような空間はオープンセットをそのまま生かした造りとなっています。
大人数でも席の確保に困らない、東京から来た15名のご家族がそれを物語ってくれています。撮影のご協力、誠にありがとうございます。
店名がついた「謝名亭そば」とは!?
三枚肉・本ソーキ、てびち(豚足)がのった「謝名亭そば」は、細麺の亀濱製麺を使った沖縄そば(980円)。豚骨とかつおをベースに取ったダシは、タマネギ・長ネギ・シイタケの旨みが溶け込み、かつおダシが強めのさっぱり味。
三枚肉・シイタケ・ニンジン・青ネギにヒジキまで入った沖縄風炊き込みご飯のジューシーは、そばと一緒に注文すると200円から50円引き。
酢漬けの自家製ショウガをトッピングして、豪快に食べましょう。
最後に、謝名親方と店内装飾をご紹介
琉球王国の三司官だった謝名親方こと謝名利山、その仏間を現代風にアレンジしたレプリカ。
「津島氏に対し抗戦を貫いた不屈の政治家」とあり、薩摩の津島氏の兵団が琉球に侵略した際、謝名親方率いる王府軍がそれを迎え撃ち、一時は優勢な戦いだったが結果、首里城が包囲されて尚寧王は降伏することに。
その後薩摩に連行され、津島氏に忠誠する署名を拒み続け、打ち首の刑となった。最後まで圧力に屈することなく意志を貫いき、琉球の主権に命を捧げた政治家だった。
琉球漆器や沖縄のやちむん(焼き物)、そしてガラス細工など沖縄の美術工芸品が飾られた棚。艶やかな紅型の着物も展示されています。
体験王国むら咲むらの中にある「謝名亭」は食事だけでも利用でき、大人数でも席が確保しやすい読谷村の食事処。木造赤瓦の店内で、琉球王国時代にタイムスリップした気分!…になるかはわかりませんが、気になる人はぜひご利用ください。
※こちらは、2015年11月11日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。